2024.2.3 Working Touch by Phill Niblock

先日亡くなられた現代アメリカを代表するアーティスト、フィル・ニブロック。ドローン、ミニマル音楽だけでなく、映像、写真においても唯一無二の表現を約70年に渡り続け、レーベル/企画運営、若手の支援も積極的に行ってきました。2009年の来日公演で、強力な分厚いドローンが鳴り響く中、淡々と労働する人々の映像が3つの画面で映されているのを見て、当時の副センはとても感動しました。あれから10年以上経ち、世界中から前衛的な映像作品を集めるCenter Film Collectionプロジェクトを進める中、Phill本人にダメもとでメールを送ったところ、快くファイルを送ってくれました。感謝と追悼の気持ちを込め、大画面で上映します。

In thanks and remembrance to Phill Niblock, We’ll screen “China 88” and “Japan 89” at Center.

2024/2/3(土)
16:00 start
20:00 end
入場無料、予約不要、入退場自由
アルコール以外の飲食持ち込みOK

会場 Center
鹿沼市銀座1丁目1273番地

お車の方は近隣駐車場をご利用ください
東京方面への終電にも間に合います。宿泊もご利用いただけます。
会場は冷えますので暖かい恰好でお越しください。


フィル・ニブロック(1933-2024)
ミニマル・ミュージック、実験音楽、映画、写真など、50年以上にわたるキャリアを持つアメリカを代表するアーティスト。1985年以来、ニューヨークを拠点にする前衛音楽財団Experimental Intermediaのディレクター、および同財団のレコードレーベルXIのキュレーターを務める。分厚く大音量のドローン音楽で知られるニブロックの特徴的なサウンドは、微分音で満たされており、演奏空間に多様な音色を生み出す。2013年、ローザンヌ現代美術センター(Circuit)とエリゼ美術館(Musée de l’Elysée)のパートナーシップによる回顧展が開催された。翌年、ニブロックは名誉あるジョン・ケージ現代芸術財団賞を受賞した。

Phill Niblock (1933-2024, USA) was an artist whose fifty-year career spans minimalist and experimental music, film and photography. Since 1985, he has served as director of Experimental Intermedia, a foundation for avant-garde music based in New York with a branch in Ghent, and curator of the foundation’s record label XI. Known for his thick, loud drones of music, Niblock’s signature sound is filled with microtones of instrumental timbres that generate many other tones in the performance space. In 2013, his diverse artistic career was the subject of a retrospective realised in partnership between Circuit (Contemporary Art Centre Lausanne) and Musée de l’Elysée. The following year Niblock was honoured with the prestigious Foundation for Contemporary Arts John Cage Award.

上映作品(約4時間)
the Movement of People Working series “China 88” and “Japan 89”
1973~91年まで旅やライブをしながら世界各地の人々の労働風景を収めたフィルムシリーズ。Centerが所蔵するのは80年代後半の中国の農村と日本の漁村の映像に、2013~2016年までの音源を付けたもの。2022年に”Working Touch”というタイトル(USBメモリ)で発売されたが、すでに完売している。

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